P-22 明治時代の煉瓦造書庫の熱環境 その1 : 歴史的建造物の保存・活用に関する研究(ポスターセッションII)
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概要
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本研究は,明治28年に建築され,国の登録有形文化財(建造物)に指定されている煉瓦造書庫の熱環境を明らかにすることを目的とする。調査対象の建物は,長野市にある信州大学教育学部の敷地内に位置し,現在も書庫として活用されており,明治時代の貴重な書籍が保存されている。測定項目は,気温と相対湿度であり,測定場所は煉瓦造り書庫と現在使用されている図書館の書庫とした。測定は小型の温湿度ロガーを使用し,測定間隔は30分とした。測定期間は2012年7月から1年間を予定している。7月の測定の結果,煉瓦造書庫の温湿度の変動は,外気に比べ小さかった。また,2階の温湿度は1階に比べ高温低湿であった。書庫の温湿度環境としては,推奨範囲内にはないことが明らかとなった。
- 人間-生活環境系学会の論文
- 2012-11-21
著者
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