B-3 トラックキャビン内の温熱環境解析(セッションB シミュレーション・モデル評価2)

概要

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省エネ空調設計のための車体の熱負荷・温度分布を簡易に予測するために、車体の熱バランスを基にしたノードモデルなどのマクロモデルによる検討がなされている。本報では、トラックキャビンを対象とした実車実験を実施し、各モードで測定された温熱環境データを車室内空気に関する熱収支式にあてはめ、対流熱伝達量を評価する際の対流熱伝達率の設定方法、室温の設定方法が熱収支の満足度に与える影響を検討した。その結果、以下の主な結論を得た。(1)ソーク時の室温の設定方法に関し、上下方向に分割することが室内空気の熱収支の満足度に大きな影響を与える。さらに対流熱伝達率に関し、水平面、垂直面に分け、水平面では熱流の向きを考慮し、熱環境の設計等における推奨値を与えれば、熱収支を十分な精度で予測することができる。(2)クールダウン時に対流熱伝達率を空調気流到達面、その他の面に分割して与えることが、室内空気の熱収支の満足度に大きな影響を与える。室温の設定方法が室内空気の熱収支に与える影響は小さい。
人間-生活環境系学会の論文
2010-11-22