老年期に信仰を守り過ごす場所の提供 : 3つの高齢者施設を事例に
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概要
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筆者がかつて調査した日本基督教団関連の施設以外にも、キリスト教を信仰する人びとが暮らす専用の高齢者施設が全国に幾つもあることが判明した。本稿では、そのうち3つの施設について、インタビューおよび関連資料をもとに、歴史的経緯・展開過程・現況等を確認した。公的支援を受けずに運営するため経済的困難な状況にありながら、関係各位の尽力でそれらの運営はなされていた。入居者たちとそれを支える人たちとの関係を、筆者は先に「世代間コミュニケーション」と定義づけたが、本事例でもその概念が有効であることが示された。そしてそれは、広い意味での「信仰継承」と言えるのではないかと提案した。
- 2014-03-10
著者
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