デザインパターン検出ツールを用いた汎化関係の追加に基づくパターン適用可能箇所検出手法(プログラム解析と開発支援)
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概要
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オブジェクト指向で製作されたソースコードにおいてデザインパターンを取り入れたリファクタリングを適用することは、ソースコードの保守性、再利用性を向上させるために有効な手段である。しかし、リファクタリング対象のソースコードを理解し、それに適用可能なパターンとその適用箇所を人手で特定するにはコストがかかる。そこで本稿では、ソースコード中からデザインパターンの適用可能箇所を検出する手法を提案する。提案手法では、デザインパターンの多くに汎化関係が含まれることに着目し、コード中の重複(同じシグネチャのメソッド)から汎化関係を追加した上で、既存のパターン検出ツールを適用する。評価実験として100個のオープンソースソフトウェアに提案した検出ツールを適用し、本手法で用いた既存検出ツールと比較した。その結果、提案手法は既存検出ツールでは検出できないパターン適用可能箇所を検出できることを確認した。また、提案手法により検出された箇所にパターンを適用することの有効性は検出対象のソースコードの設計意図によるため評価が難しいが、少なくとも一部の例では有効と推測される結果が検出されることを確認できた。
- 2013-01-03
著者
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