「コミュニケーション力」を伸ばすための授業実践と学生の自己評価
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概要
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本研究は,日本福祉大学において 2013 年度前期に開講した 「コミュニケーション力演習」 の効果を検討することを目的とした.コミュニケーション力演習の受講者 55 名および比較対象であるスポーツ科目の受講者 96 名に対し質問紙調査を行った.コミュニケーション力演習受講者には授業初回・10 回目・最終回の 3 回,スポーツ科目受講者には授業初回・最終回の 2 回実施した.質問紙は,コミュニケーション力およびコミュニケーション不安で構成された.分析の結果,以下の 2 点が明らかになった.1) 授業初回時点において,コミュニケーション力演習受講者の方がスポーツ科目受講者より全体的に自己評価が低い.2) コミュニケーション力演習受講者の群において,授業前に比べて授業後の方がすべての尺度得点が高いが,その傾向はスポーツ科目受講者には見られなかった.さらに,学生のレポート課題の記述より,「解読スキル」 や 「記号化スキル」 といった基本的な授業内容のほか,他学部学生との関わりが多い,授業内で測定した得点が客観的に見られる等,本授業の特徴的な点が学生の印象に残っていることも示された.
- 2014-03-31
著者
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