血液透析及び血漿交換療法により薬疹の改善を認めた腎不全合併重症薬疹の一例(<特集>循環器疾患とアフェレシス)

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概要

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重症薬疹に腎不全を合併し,血液透析,血漿交換療法にて薬疹が改善した症例を経験した.症例は68歳男性,アロプリノールによると思われる薬疹発症後,副腎ステロイトの投与にて改善せす,腎不全を併発したため血液透析,血漿交換併用し,症状の改善を認めた.その後ステロイドによると思われる消化管出血により死亡した.重症薬疹は時に肝,腎,など多臓器不全を合併し死亡率の高い疾患てある.しかし,重症薬疹の冶療法は補液,薬剤の中止,副腎皮質ホルモンの投与,及び血漿交換療法などが論じられているが未だ確立しているとは言えない.本症例ては重症薬疹の冶療法として血液浄化療法の有用性が認められた.重症薬疹の冶療が確立されていない現在ては,血液浄化療法は試みられる価値のある冶療法と考えられる.
日本アフェレシス学会の論文
1996-11-30

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