学習プロセス可視化技術によるLVQ学習の分岐する位置の観察(テーマセッション,文字・文書の認識と理解及びアルゴリズム・システム評価)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
パターン認識分野の基礎的な競合学習の1つであるLVQに確率降下法を用いた解釈が可能であり,これによってLVQを最急降下法による最適解探索問題として定式化することができる.この考え方を用いることで,LVQを構成する辞書ベクトル全体を認識パラメータとして,LVQの学習時に,そのパラメータがパラメータ空間中をどう動くのかを観察することができる.この手法を用いて,ある手書数字認識のケースでの学習状況を観察した.今回報告する現象はたまたま見つかったもので,学習強度がほとんど同じであるにもかかわらず誤読数が大きく異なる現象である.この現象を観察した結果,2つの学習パラメータ時系列がパラメータ空間内のある分岐点で分岐するために,この現象が起こることを確認した.学習強度がほとんど同じで,その分岐点ではほとんど離れていない学習経路が,学習回数を重ねた後に大きく離れてしまう現象である.
- 2013-03-07
著者
関連論文
- 最急降下法による学習プロセスの可視化技術とLVQの観察(テーマセッション6,複合現実感のためのパターン認識・理解)
- 逐次出力型ビームサーチによる文字切り出しの実験と検討(テーマセッション,文字・文書の認識・理解)
- 部分空間法の今昔(いまむかし)(上) : 歴史と技術的俯瞰 : 誕生から競合学習との出会いまで
- 類似文字識別のための単純類似度を用いた特徴フィルタ・マスク学習(テーマセッション5,文字・文書の認識・理解)
- 類似パターン識別における特徴抽出のフィルタ・マスク学習(テーマセッション6(オフライン処理),文字・文書の認識・理解)
- 文字認識分野における確率降下法の応用(テーマセッション(3),パターン認識・メディア理解のための学習理論とその応用)
- LVQの学習プロセス可視化技術による認識精度急変位置の状況観察(テーマセッション,文字・文書の認識と理解)
- 学習プロセス可視化技術によるLVQ学習の分岐する位置の観察(テーマセッション,文字・文書の認識と理解及びアルゴリズム・システム評価)