秘密計算上の関係代数演算アルゴリズムの改良(個人情報保護と匿名化技術,ライフログ活用技術,オフィスインフォメーションシステム,ライフインテリジェンス,及び一般)

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概要

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本稿では秘密計算による安全なデータベースの実現を目指し,秘密計算で関係代数演算を効率よく実現するアルゴリズムを提案する.関係代数は表として表現されたデータに対するデータベース操作の総称である.差集合,和集合,直積集合,選択,射影からなる基本的な演算の組み合わせにより,すべてのデータベース操作が実行可能であることが示されている.基本的な演算に共通集合,結合,商の演算を加えた重要な関係代数演算を秘密計算上で実現する方法が提案されているが,計算時間が大きいという課題があった.提案手法は,これらの演算のうち既に漸近的に最適なアルゴリズムが提案されている演算を除いた差集合,和集合,共通集合,商の各関係代数演算を,人力の2つの表の見かけ上の大きさをm,nとして,O(log(m+n))ラウンドでO((m+n)log(m+n))の通信量で実現する.
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2013-02-28

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