1159 厳しい塩害環境下のコンクリート橋の塩分漫透性と耐久性能評価(塩害)
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概要
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日本海沿岸の厳しい塩害環境下の海岸橋で,建設後約12年〜19年経過時の予防保全実施時に測定した浸透塩分量データを用い,配合毎の塩分浸透性を分析した。その結果,見かけの拡散係数の分布は対数正規分布を示し,その平均値は水セメント比(W/C)が小さくなるほど減少しコンクリート標準示方書の値より小さくなっていた。塩分浸透性の分析結果を用いて耐久性能を評価した結果,100年の長期耐久性能確保には,橋脚ではW/C=0.52の高炉セメントの配合でかぶり150mmとし,海上部の橋桁ではW/C=0.41の配合でかぶり100mm,またはかぶり70mmで約15年後に塗装をする方法で,概ね可能であると推察された。
- 公益社団法人日本コンクリート工学会の論文
- 2007-07-30
著者
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