看護学生が臨地実習で自己効力感を高める要因 : 4年次の実習を終了した学生へのインタビューの質的記述的研究
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概要
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本研究の目的は,看護学生が臨地実習で自己効力感を高める要因の分析である。4年次8週間の実習後,女子大学生18名を対象にバンデューラが述べる自己効力感の影響について半構造化面接をし,得られたデータの内容を質的帰納的に分析した。その結果,遂行行動の達成は【ケアの充実感】,言語的説得は【学生の成長をうながす言葉】,代理的体験は【看護職意識の高まり】,情動的状態は【実習を継続する気持ち】,臨地実習での共通体験は【臨床ならではの学習の深まり】が抽出された。遂行行動の達成,言語的説得は人間理解の深まりやケアの具体的な評価が含まれ体験を意味づけることが明確である。代理的体験は働く姿・めざしたい姿のイメージ化からモデル像と出会う臨床の重要性といえる。情動的状態は気持ちを維持する工夫をして取り組む姿勢があった。臨地実習での共通体験は3年次実習に比べての成長が自己効力感を高めることを示した。
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