多種多様なRIビームのスピンを操る(最近の研究から)
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概要
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スピンを操作するということ,それはそのスピンを持つ量子系に隠された非対称性あるいは磁気的な性質を垣間見ることにつながる.本稿では,不安定核(RI)ビームという近年注目を集めている量子系に対する新たなスピン操作の手段である「分散整合二回散乱法」を紹介する.本手法は,あらゆるRIに対して普遍的に高いスピン整列度を生成しつつ,かつ高収量のRIビームを得る方法である.本手法の実証実験は理化学研究所のRIビームファクトリー(RIBF)で行われ,約8%のスピン整列度を持つ不安定核^<32>Alビームを生成することに成功した.本手法による核モーメント測定の効率向上は従来と比較して50倍以上に上ることが明らかになった.
- 2013-12-05
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