精神科デイケア通所者の生活機能の実態 : 他者評価式生活機能評価尺度を基準にして
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概要
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目的 精神障害者生活機能評価尺度を基準にして、デイケア通所者の生活機能の実態を明らかにすることである。方法 対象者は、精神科デイケア通所者207名である。デイケアスタッフによる他者記入式質問票法を実施した。質問票の内容は、年齢、通所目的などの背景、精神障害者生活機能評価尺度である。本尺度は個人の課題や行為を遂行する能力をみる活動と生活や人生場面に関わる能力をみる参加の2つの下位尺度からなり、精神障害者の生活機能を測定するものである。調査期間は2006年9月から11月である。結果 分析対象は質問項目に欠損のない143名(69.1%)であった。年齢は48.1±13.2歳であり、通所期間は61.9±47.5ヶ月間であった。生活機能点は89.4±21.1点であった。通所目的の有無(日常生活動作の拡大、生活の質の充実)と、祖母との同居の有無によって、生活機能点に統計的に有意な差がみられた。通所目的(生活の質の充実、就労や就学)が生活機能点に影響をしていた。結論 デイケア通所者は一定の生活機能を保持していたことが明らかとなった。
- 日本保健福祉学会の論文
- 2013-10-31
著者
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