社会的場面とその予期における対人不安者の注意処理(資料)
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概要
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本研究は、対人不安者の注意の方向性と不安定性について検討することを目的とした。他者存在が外的情報への注意配分に影響するため、評価者が存在するスピーチ場面とその予期場面で比較検討した。実験参加者は、対人不安高群@=13)と低群(η=11)で、FearofNegativeEvaluationScale(FNE)を用いてスクリーニングした。スピーチ中、評価者の呈示動作に対してボタン押しをさせ、スピーチ後にスピーチ中の注意の方向性と不安定性、および動作に対する印象を測定した。本研究の結果、予期場面とスピーチ場面において、対人不安高群は低群よりも内的情報に注意を向けていたが、スピーチ場面では外的情報に対しても注意を向けていた。また、スピーチ中は両群ともに注意の方向性が不安定になっていた。本研究の結果より、内的情報と外的情報に対する注意は、注意の処理資源の範囲内で切り替わっていることが考えられる。
- 日本行動療法学会の論文
- 2009-09-30
著者
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