バイオフィードバック信号の操作が心拍減少と反応統制感の獲得に及ぼす効果
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概要
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本研究はBF信号の操作がHR減少コソトロール課題と反応統制感の形成に及ぼす効果を明らかにすることを目的とした。被験者は実際のHR値より10%多く減少したようにBF情報が操作される(RPF)群と,反対にHR減少量が10%少なくフィードバックされる(RDF)群,HR実測値がフィードバックされる(TBF)群に11名ずつ配置され,HR減少コントロール課題1分2試行を3セッション行なった。各被験者にはHR課題前に反応統制の予測点,課題後にその評価点を求めた。実験の結果,RPF群は他の2群よりも有意なHR減少と有意に高い反応統制の予測点と評価点を示した。さらに,セッション3においてRPF群のHR減少と統制の予測,評価との間に有意な相関を示し,HR減少量と予測点,評価点の増加との間に累積的な効果が見られた。これらの結果から,RPF信号はHR減少課題にBF効果を持ち,反応統制感の形成に有効であることを示した。
- 日本行動療法学会の論文
- 1989-03-31
著者
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