刺激統制と弛緩訓練の併用による不眠症治療の効果
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概要
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不眠症の治療に刺激統制および弛緩訓練が有効であると指摘されている。刺激統制と弛緩訓練を併用した治療が最も効果があるという仮説に基づき,多層ベースライン被験者間デザインを応用して,入眠困難症の治療効果に関する分析を行なった。多層ベースライン法を用いると,臨床経過に従って,治療効果に関する因果関係の分析が可能である。本研究の結果は刺激統制と弛緩訓練を併用した治療が入眠時間の短縮に最も効果があることを示した。対象者の入眠時間は1週間の平均が30分以内にまで短縮された。起床時の気分に関しては併用治療の効果が明らかでなかった。
- 日本行動療法学会の論文
- 1988-09-30
著者
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