アドホックネットワークにおける近傍ノード協力形再送制御方式(無線マルチホップネットワーク特集セッション,モバイル,アドホック,ユビキタス,無線セキュリティ,マルチアクセス,アクセスネットワーク,UserNetworkInterface, Homeネットワーク,一般)

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概要

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アドホックネットワークでは,電波干渉や端末の移動によって,フレーム損失が発生する可能性がある.フレーム損失が連続で発生した場合,リンクが切断されたと判断し,ルーチングプロトコルによるエンド間での経路の再構築が行われる.経路の再構築時には,経路制御パケットによる通信負荷の増加や通信遅延の増加が問題となる.これらの問題に対し,フレームを漏れ聞いた近傍ノードが,送信元ノードに代わり,自律的に再送制御や中継制御を行う手法が提案されている.しかし,再送制御ではフレーム損失が連続するような状況下において,ACKタイムアウト待ち時間による通信遅延が増加する可能性がある.また,中継制御では,連続的な中継制御がオーバヘッドとなる可能性がある.提案手法では,近傍ノードがフレーム損失の連続性を自律的に判別することで,リンクの復旧を考慮した効率的で負荷の少ない制御を実現している.また,コンピュータシミュレーションを用いた性能評価を行うことで,提案手法の有効性を確認している.
2012-12-06

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