アドホックネットワークにおける往復遅延時間を用いたフロー制御手法(フォトニックネットワークシステム,光ルーティング,ブロードバンドアプリケーション,一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アドホックネットワークでは無線を利用して通信を行うため,電波干渉や障害物などの影響によりセグメント損失が頻発する.代表的なトランスポートプロトコルであるTCP Renoではセグメント損失を検知すると輻輳が発生したと認識し,ウィンドウサイズを半分に減少させることで輻輳回避を行う.しかし,アドホックネットワークでは輻輳以外にも電波干渉などに起因するセグメント損失が頻発するため,不必要なウィンドウサイズの減少が行われ,スループット低下の要因となる.これに関連して,ウィンドウサイズ減少幅を帯域推定によって決定するTCP Westwoodや,スループットの期待値と実測値からフロー制御を行うTCP Vegasが提案されている.本稿ではフロー制御に往復遅延時間を用いた手法を提案するとともに,損失セグメントの再送を最小限に抑える手法を提案する.また,コンピュータシミュレーションを用いて提案手法の性能を評価し,有用性を確認する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-12-11
著者
-
三好 匠
芝浦工業大学大学院工学研究科
-
山本 嶺
早稲田大学大学院国際情報通信研究科:早稲田大学国際情報通信研究センター
-
三好 匠
芝浦工業大学システム理工学部
-
三好 匠
芝浦工業大学大学院工学研究科電気電子情報工学専攻
-
三好 匠
芝浦工業大学 システム工学部 電子情報システム学科
-
山本 嶺
芝浦工業大学大学院工学研究科電気電子情報工学専攻
関連論文
- アドホックネットワークにおける往復遅延時間を用いた適応形トランスポートプロトコル(ネットワーク)
- 仮想バックボーンを利用するALMにおける常時接続ピアの評価指標に関する検討(ルーティング,ネットワーク設計)
- P2P型映像配信サービスJoostのトラヒック特性分析(P2P,アドホックネットワーク)
- B-21-24 Bluetoothにおけるマルチホップ通信を用いたストリーミングデータ配信方式(B-21.アドホックネットワーク,一般セッション)
- 遅延条件とコンテンツに対する選好を考慮した共分散構造分析によるQoEモデルの構築(ネットワーク)
- グリッドミドルウェアを利用した動的なサービス連携手法(無線・グリッドネットワーク,一般,ネットワークアーキテクチャ(ユビキタスNW,スケールフリーNW,RoN,アクティブNW)高速Ethernet,グリッドNW,センサNW,一般)
- 地域密着型情報共有のためのネットワーク構成法(GMPLS・ネットワーク管理)
- PPStreamのトラヒック分析(ネットワークアーキテクチャ(オーバレイ,P2P,ユビキタスNW,スケールフリーNW,アクティブNW,NGN・新世代NW),次世代パケットトランスポート(高速Ethernet,IPoverWDM,マルチサービスパケット技術,MPLS),グリッド,一般)
- ストリーミング配信サービスにおける動画・音声データの解析(五感メディア,映像/音声サービスの品質,ネットワークの品質・QoS制御,次世代ネットワークアーキテクチャ,仮想空間におけるユーザコミュニケーション,一般)
- Bluetoothを用いたマルチホップストリーミング配信方式(無線ネットワーク,高度プロトコル・ネットワーキング技術(IP及び高位レイヤルーチング・フィルタリング,マルチキャスト,品質・経路制御),IPNWの利用技術(P2P,P4P,オーバレイ,SIP,NGN),ネットワークシステム関連技術(システム構成法,インタフェース,アーキテクチャ,ハードウェア・ソフトウェア・ミドルウェア),一般)