片方向リンクを含むアドホック網における経路要求の中継制御に基づく高能率経路制御方式(セッション3)

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概要

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アドホック網では、互いに送信電力の異なる端末が多い場合、多くの片方向リンクが生じる可能性がある。その際、網の接続性を高めるためには、片方向リンクを積極的に利用した経路構を行うことが必要である。本稿では、この条件を満たす経路制御を、オンデマンド型の原理に基づいて効率よく行う方式を提案する。DSR等の既存の方式は、双方向リンクの網において、ルートキャッシュ等の機構により処理の効率化が図られるが、片方向リンクを扱う場合にはこれらの機構の有効性が低下し、経路構築の際の制御トラフィックが増大する問題がある。提案方式では、リンク切断時に行われる経路再構築において、経路要求を行う範囲を、切断された元の経路の周囲に限定することで従来方式と比べて制御トラフィックを低減する。シミュレーションを用いた評価により、提案方式はDSRと比較し、経路再構築の制御トラフィックを約60%、パケットの送信遅延を約30%、それぞれ低減できることを明らかにした。
社団法人情報処理学会の論文
2004-09-17

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