誤回答情報を用いた多肢選択形式作問支援システムにおける誤答選択肢の評価
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概要
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近年,情報処理技術者試験や TOEIC 等の資格試験作成現場では,作問における手間が大きいことが問題となっている.資格試験作成現場等では採点や管理のしやすさから多肢選択形式問題の作成需要が高く,多肢選択形式問題を採用する場合が多い.しかし,多肢選択形式問題の作成は問題文と正答に加え,誤答選択肢の作成が必要となるが,誤答選択肢作成には専門的な知識が必要となり,多くの負担が掛かるとされている.そこで,我々は誤答選択肢を自動生成することで作問負担を軽減させるシステムを提案してきた.既存の問題自動生成システムでは,web 上に存在する情報の整形を行うことで知識ベースの構築と問題の自動生成を行っている.また,単語間の類似性までを管理した知識ベースの構築には多くの手間がかかる.そこで我々は,知識ベース構築の手法として誤回答の活用を検討し,誤回答を活用した誤答選択肢自動生成システムの開発を行った.このシステムでは,誤回答情報の他に,過去問題中の類似問題, web 上の情報を用いて誤答選択肢自動生成を行うことでより精度の向上を目指している.本稿では誤回答情報を用いて誤答選択肢を生成した際の多肢選択形式問題の有用性の評価を行った.本研究では盛岡もの識り検定試験(もりけん)というご当地検定試験を対象にしている.実験の結果,誤回答データの誤答選択肢への活用可能性が示唆された.
- 2014-02-01
著者
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