大学生における国民年金制度の加入の実態と課題:大学生へのアンケート調査からの検討
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概要
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国民年金制度の加入義務が始まったばかりの大学生を対象に、加入状況、納付の継続意識、制度に関する意識をアンケート調査した。その結果、大学生の65%が学生納付特例制度を利用し、13%が保険料納付を行っていた。未加入・滞納・不明は約2割存在した。同時に国民年金制度の基礎的な知識や手続きの仕方については、認知度が低いこと、保険料納付は負担が大きいことが明らかになった。さらに、現状の年金制度における保険料徴収は大学生の経済的な実態にそぐわないものになっていることも確認できた。 現行制度のもとでは、保険料支払いの困難な学生には学生納付特例制度の利用が最善の方法であるが、そのためには、まずは制度の周知と、加入手続きとしての学生納付特例事務法人制度の検討などが求められる。
- 2013-08-31
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