子どもの貧困からみた就学援助制度:北海道における設定率の予備的検討
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概要
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就学援助制度は、子どもの教育の保障の一助であると同時に低所得世帯を支援する有効な制度となりえるが、就学援助の運用に都道府県レベルでの地域間格差があることが指摘されている。北海道は、統計就学援助認定率、保護率、結食費の未納率などの子どもの貧困に関連する統計が全国的に高いという地域特性がみられる。そのため北海道の就学援助認定率が何によって導引されるのか、道内の自治体35市を分析した。その結果、就学援助認定率と生活保護の保護率のあいだには相関はみられなかった。認定率と自治体の財政力指数あいだでは、一部を除くとやや負の相関がみられた。認定率と失業率のあいだでは正の相関がみられ、失業率が高いほど就学援助認定率が高いという結果が得られた。
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