東日本大地震津波災害における衛星通信 : 広域災害に強い社会を目指して
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概要
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2011年3月11日の東日本大地震によって東北地方の広大な地域において通信網が壊滅的な被害を受けた。壊滅した通信網の早期復旧のためにあらゆる努力が払われ、セルラー通信の基地局機能と電源設備を備える自動車が広く展開された。セルラー通信網のエントランス回線の復旧に予想外の時間がかかることが明らかになると衛星通信回線に対する需要が急増した。そのため利用可能なあらゆる衛星通信網が総動員された。IPSTARは被災地の高速インターネットの早期復旧に広く利用された。またエントランス回線の提供によりセルラー通信網の早期復旧に大きな貢献をする事ができた。千年に一度の大災害により衛星通信の果たせる役割が明確になった。本稿においては衛星通信が災害復旧に果たした役割とぶつかった問題を報告し、将来に向けての改善策を提案する。
- 2012-10-17
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