チャープZ変換によるOFDM信号伝送方式 : 第4世代移動通信の本格展開を目指して(次世代ネットワーク,電力線通信,無線通信方式,一般)
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概要
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次世代高速移動通信の信号伝送方式としてはOFDMを基本とする各種方式が開発されている。開発課題としては多重伝搬特性の伝送路を通じて隣接セクタやセル間の干渉に曝された環境で安定な通信が可能で且つ携帯型の小型端末の実現が可能な信号伝送方式の実現であろう。従来主として用いられて来たIFFT/FFTでは伝送速度の向上と共にFFT処理に要する演算量が膨大になり、消費電力の制約から小型端末の実現は困難となろう。またGIタイミングの正確な検出法も大きな技術課題である。上述の課題を解決する為に本稿においてはChirp-Z変換を用いるOFDM信号伝送方式を提案する。その特長は従来のOFDM信号に対して受信側でNyquist型波形整形を行ってチャネル間干渉を低減できる事、チャネル毎に独立してタイミング誤差の検出が可能な事、FFT法に比べて信号処理量を低減できる事などである。また送信部は逆Chirp-Z変換によってOFDM信号を発生する事ができる。特にChirp-Z変換及び逆Chirp-Z変換においてChirp filterとしてSAW素子を用いる場合には劇的な電源消費量の低減が可能である。本方式により小型携帯端末に対するOFDM/OFDMA移動通信網の早期実現が可能になると期待される。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2009-01-15
著者
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