地上か衛星か、Internet Broadbandの実現に必要な通信網の比較検討
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概要
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インターネットの広帯域化の進展に伴い映像配信、遠隔会議、全国セミナー、インターネット放送等のInternet Broadbandの急成長が期待されている。しかしながら本格的なIB網の実現には解決すべき課題が多い。それらのBroadband通信は信号が実時間性のBit-streamであり、通信形態も一対多、または多対多である。従来の一対一のUnicast通信をそのまま用いると発信元のServerの処理の過負荷、通信網の輻輳による品質劣化等の問題を生ずる。この問題は効果的なMulticastがインターネットに遍く実装されるならば有効に解決されるが、まだ本格的な実用段階には到っていない。本稿においては簡単なモデルを用いて本格的なMulticast網の実現可能性を検討する。その結果少なくとも短期的には極めて困難であるという結論を得た。他方衛星通信は衛星放送として確立されている様に正に広域同報性に最大の特長がある。そこで両者を組み合わせた衛星インターネットが提供されている。本稿においては現行のインターネット、衛星通信、衛星インターネットの各種通信網の比較検討を行う。最後に現在実用化が進められている多数のビームとビーム間の交換機能を有する新型衛星を概観しその可能性を探る。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-06-20
著者
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