研究ノート 米紙クリスチャン・サイエンス・モニターの家庭欄 「ホーム・フォーラム」の哲学的基底についての一分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
米紙クリスチャン・サイエンス・モニターの創刊(1908 年)当時からある「ホーム・フォーラム」は、日本の新聞の「家庭欄」に該当する。この欄のユニークさは、その哲学性にある。「ホーム・フォーラム」は、100 年来の方針として内外に知られる「背景分析」「何年も持ち越す永続的なテーマ」が、この欄に反映されているのではないかとの筆者の考えを提示する。日常的な衣食住、自然、動植物、文化・芸術(無名の人々の詩など)、家族・人・自然をテーマとし、意味の発見を、まるで隠し味のようにしのばせている。この奥ゆかしさこそ、「ホーム・フォーラム」の質の高さを示す特質である。哲学の発祥は、自分を知ることである。本稿は、日常的な事柄のなかに深い意味を見出すことがいかにして「自分を知る」ことと結びつくのかを明らかにする。
- 2013-10-31
著者
関連論文
- 社会教育を見る眼Part3(14)"触媒"となったドキュメンタリー「里山っ子たち」
- 米紙クリスチャン・サイエンス・モニターの編集方針に見る創刊者メアリー・ベーカー・エディ夫人の思想
- 社会教育を見る眼Part2(13)地元発・社会教育カリキュラムという発想(1)フィンランドの社会教育力
- サウンド・バイト・メディア社会に対してジャーナリストは何ができるか--ジャーナリスト教育としてのリベラル・アーツから考える
- 人間の知覚経験とジャーナリズムの質の関連についての試論
- リフレクションとは何か--序論
- 知性形成メディアへ--アメリカ・プラグマティズムに照らして
- FACULTY DEVELOPMENT 社会教育担当者の力量形成のための試案 (特集 「社会教育」の学習法--仕事を自己点検してみると)
- 大学初年次ライティング・ポートフォリオ実践における初期段階の知見:プロセス重視のアプローチの有効性
- 研究ノート 米紙クリスチャン・サイエンス・モニターの家庭欄 「ホーム・フォーラム」の哲学的基底についての一分析
- 大学初年次ライティング・ポートフォリオ実践に見るその有効性について(自由研究発表)