大学初年次ライティング・ポートフォリオ実践における初期段階の知見:プロセス重視のアプローチの有効性
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概要
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日本の大学初年次教育においてライティング指導が注目され、実践も始まっている。筆者の4年間の実践から、この分野の萌芽期に見出される課題を提示する。それらのうち最も重要な課題は、日本の作文教育、ひいては学習風土にはなかった「改訂(推敲ではない)」文化の創造である。学生たちは、自分のはじめの文章作品が仲間や指導者のコメントやさまざまなほかの見方(触媒)に触れることによって、自分の見方に「折れ曲がり」を経験する。意外性のある「触媒」に出合う段階に時間をかけ、そのなかでゆっくりと紡ぎ出される「改訂」のプロセスは、学生たちに" 学びの鼓動" をもたらす。「触媒」「改訂」を何度も繰り返し、その全プロセスをそのまま可視化するポートフォリオが有効である。
- 2013-02-28
著者
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