脳画像解析における画像歪みの補正(テーマセッション,「脳機能計測の新展開」及び一般)
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概要
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多施設において得られる多様なMRI撮像装置からの画像を用い,脳構造を縦断的あるいは横断的にとらえる研究が近年盛んに行われるようになってきた.特にアルツハイマー病など脳変性疾患において,その進行動態を表す正確な定量測定が重要であるとされる.しかしながら,MRIにおいては画像に幾何学的な歪みが存在するため,脳構造あるいは形態解析の定量性を低下させることが知られている.この問題に対し,我々はファントムを用いた歪み補正法を提案し,多施設あるいは多装置間の幾何学歪みによる変動の補正を試みる.この評価のため,提案手法によって歪みを補正したファントム画像において,ファントムの基準点の平均自乗根誤差とファントムの真円度という二つの評価値を用いて,提案手法の有効性について検証を行った.また先行研究である球面調和関数を基に補正を行うGradunWarp法と提案手法の比較を行った結果,提案手法の方がより幾何学歪みによる誤差を軽減できることを示した.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2012-07-12
著者
-
岩坪 威
東京大学大学院
-
松田 博史
(独)国立精神神経医療研究センター脳病態統合イメージングセンター
-
舞草 伯秀
(独)国立精神神経医療研究センター脳病態統合イメージングセンター
-
田中 健一郎
バイオテクノロジー開発技術研究組合
-
千田 哲子
バイオテクノロジー開発技術研究組合
-
松井 博史
株式会社マイクロン
-
佐藤 典子
(独)国立精神神経医療研究センター脳病態統合イメージングセンター
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