点字出版所の技術者における触図作製の工夫に関する実態調査
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概要
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本研究は、触図の作製方法の実態及び読みとりやすい触図作製の観点について明らかにすることを目的とし、点字出版所職員である製版者及び触読校正者を対象に調査を行った。作成経験がもっとも多かった技法は、点サイズ・点間隔・点の高さ等の選択肢が多い亜鉛板製版による点図であった。図の触図化では、これまでも点字教科書編集で検討されてきたように、触図にするか否かの選別と図に盛り込む情報の選別において、「触察上の分かりやすさ」「内容の理解のしやすさ」の2つの視点からの具体的な配慮事項が示された。線の表現に関しては、点間隔や点サイズにより表現方法が工夫されており、1つの図に入れる線の上限はおおむね3種類以下とすることや、線の交差や線同士の距離に注意すべきことが共通して示された。
- 2013-03-29
著者
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