点図において連続線または点線として認知される点サイズと点間隔の条件
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概要
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本研究では点図作成の指針となる1つの知見として、点字使用者が連続した線(実線)または点線として認知できる境界の点サイズと点間隔の条件について明らかにすることを目的とし、点字を常用する視覚障害者15名を対象とした実験を行った。その結果、「実線」と認知される点間隔の最長値は3.46mm〜3.48mm、「点線」と認知される点間隔の最短値は4.27mm〜4.15mmであった。線種と点サイズを要因とする2要因参加者内分散分析を行った結果、線種の主効果のみが有意であった。したがって、「実線」「点線」と認知される点間隔には点サイズによる違いはないと考えられた。そして、実線を表現するときの点間隔は長くても約3.0mmまで、点線は約4.9mm以上が望ましいと考えられた。
- 2014-03-31