他者との共同行為による幼児のタスク習熟度の発達
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概要
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本研究は、幼児のタスク習熟に影響する共同行為を検討するため、カプラという積み木を高く積む課題における幼児ペアによる高さと、その変化に関わる共同行為要因を明らかにすることを目的とした。対象は、同年齢の幼児ペア5組10名で、課題の遂行プロセスにおける相互作用について2者間の発話と行動を分析し、各ペアによる高さの違いと相互作用における特徴を検討した。結果から、課題遂行には、2者間での会話を頻繁に行うこと、課題目的に見合う話題の量を確保すること、相手の提案を肯定的に受け入れて行動に移すことが有効とわかった。そして、これらを総合することで、新しい知識を得ることが課題達成に有効であることがわかった。大人の指導や助言、そして年長の仲間との活動に加えて、同年齢の幼児同士がお互いの意見を交換して新しい見識を得ることは、幼児相互による発達に有効であることが示唆された。
- 障害科学学会の論文
- 2010-03-25
著者
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