遠隔地小規模校での学習支援連携の定着への課題 : 藤女子大学と厚田中学校による2年間の取り組みを振り返って
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概要
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本論では、今年度で二年目を終えた藤女子大学の学生による石狩市立厚田中学校での学習支援(スクール・アシスタント・ティチャー:SAT)事業の現状と課題、そして将来的な展望を報告する。厚田中学校は、藤女子大学花川校舎から車で50分ほどの海岸部に位置する全校生徒22名の小規模校である。そこで主に教職課程を履修している大学生が、中学校教員や保護者と協力しつつ、数学や家庭科などの授業、学校行事の面で、生徒と触れ合い、多様な学習支援を行なっている。本論は、大学・中学校側のSAT担当教員だけではなく、実際に学習支援に参加した学生の視点から、今年度を振り返り、来年への展望を述べている。現状分析としては、1. 学校行事(学校祭・餅つき大会・卒業式)への参加、2. 地域との関わり(ピザ教室)、3. 学生主体の連絡調整が促進されたことが、今年度の成果といえる。その一方で、依然として、遠隔地域での学習支援という特色上、1. 厚田への交通手段、それに伴う2. 学生の時間の確保が課題として残った。しかし、来年度(2013年)は、厚田中学校での学習支援を経験し三年目の学生も4年生として在籍するため、SAT事業の継続性・発展性を視野に入れた、彼女たちの集大成に期待したい。なお、今年度のSAT事業は、石狩市教育委員会の予算と共に、藤女子大学QOL研究所からの補助金を通して、運営された。
- 2013-03-31
著者
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伊井 義人
藤女子大学
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岩崎 遥
藤女子大学学生
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西川 絵梨
藤女子大学人間生活学部人間生活学科学生
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中村 伸次
石狩市立厚田中学校教頭
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足立 瞳
藤女子大学人間生活学部人間生活学科学生
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深澤 麻依
藤女子大学人間生活学部人間生活学科学生
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外川 茜
藤女子大学人間生活学部人間生活学科学生
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