現代日本語の条件文の分析のための一考察 : 「〜と」「〜たら」「〜ば」「〜なら」を中心に
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概要
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これまで条件文に関して多くの研究が行われ、一定の成果が出ているといえる。しかし、筆者は今一度、「〜と」「〜たら」「〜ば」「〜なら」の形式について、個別の分析を行い、これらの形式間の違いについて考えてみたい。その際、「〜と」「〜たら」「〜ば」「〜なら」の形式について、できる限り、同一の環境において分析を行いたい。本稿では、こうした分析を進める上でどのような観点が必要であるかを提示する。 「〜と」「〜たら」「〜ば」「〜なら」の形式が用いられた文をみていくと、〈文の通達的なタイプ〉の違いや、〈時間的限定性〉の有無、〈文の時間的な位置づけ〉、〈従属節のモーダルな意味〉、〈従属節と主節との関係〉といった点が、これらの形式を分析していくための観点として重要であることがわかった。本稿では、こうした点について、用例を挙げながら具体的に記述していく。
- 2010-03-10
著者
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