分子生物学的手法によるナメコ野生株の識別手法の検討
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概要
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ナメコは日本において人気のある食用きのこである.本報告では,育種母材として野生株を利用するために,分子生物学的な手法を用いてそれらの遺伝的な違いを識別するための手法開発を行ったので報告する.mtSSU rDNA配列においては,V4領域の24塩基欠損の有無により2つのグループに分けられた.欠損がないグループは,6月に子実体の発生のみられる極早生株であったことから,生育特性との相関が示唆された.また,IGS1配列においては,野生株および栽培品種ごとに塩基配列に違いがみられ,IGS1配列がナメコ品種の識別に利用できる可能性が示された.また,RAPD分析では,野生株間で多型がみられ,品種識別に利用できることが示された.
- 2013-01-31
著者
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木村 栄一
株式会社キノックス
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鴫原 隆
株式会社キノックス
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宮嵜 厚
石巻専修大・理工
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千葉 直樹
宮城農業・園芸総合研究所
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宮嵜 厚
石巻専修大学理工学部基礎理学科
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佐々木 祥人
株式会社キノックス食用菌研究所
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板橋 康弘
株式会社キノックス食用菌研究所
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中村 茂雄
宮城農業・園芸総合研究所
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木村 栄一
株式会社キノックス食用菌研究所
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鴫原 隆
株式会社キノックス食用菌研究所
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