発達における遺伝と環境の相互作用 : 発達的心理生物学と発達科学
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概要
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G.Gottliebの発達理論、発達的心理生物学的システム論を概説した。 1)生体は遺伝子から環境まで多層の水準が双方向で作用するシステムである(双方向性)。 2)細胞は等能で、遺伝子は環境との相互作用によって発現し蛋白質を合成する(非決定性)。 3)発達は遺伝子から環境まで二つ以上の要因の相互作用(協働)である経験を通して遺伝子が発現し、機能・構造が形成される(確率論的後生説)。 発達科学構築にあたっての上記の主張の意義を考察し、今後の課題として人の発達環境の分析とそれを踏まえた世代の継承を担保する社会システム、養育システムのあり方を検証する必要性を指摘した。
- 2012-03-01
著者
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