北海道農業の構造問題と地域的対応(<特集>地域問題と地域振興の課題と方法)
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概要
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北海道の農業を全体として見ると,水田作,畑作,酪農という主要な経営形態が鮮明な地域分化を遂げそれぞれが中核地帯を形成している.他方,これ以外の農業地域を便宜的に「非中核地帯」と括っておけば,その典型に園芸の産地形成に成功した地域が位置づく.本論文は畑作地帯,酪農地帯,園芸地帯を対象として,各地域に特有の農業構造問題の所在と,それへの対処のあり様に焦点をあてている.中心的な課題は農家戸数の減少に伴う構造変化への対応であり,畑作地帯における複数戸法人の組織化,酪農地帯における地域レベルの新規参入支援体制の構築,園芸地帯における土地利用型生産者組織の形成と転作対応の改善に,構造変化に対応した「前望的」な動きを見出した.
- 2012-12-30
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