弥生前期遺跡における水田遺構の土壌断面形態および化学性
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概要
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三重県松阪市の筋違遺跡は弥生時代前期の水田遺構と住居跡が一緒に発掘され,当時の生活を知る上で大変貴重な遺跡である.そこで弥生時代から中世にかけての農耕状態を知るために3地点の土壌断面調査および土壌化学性分析を行った.A地点における弥生前期の水田はシルト質の埴壌土または壌土でグライ層である.pHは5.17〜5.39と酸性であり,交換性陽イオン,可給態ケイ酸は上層部と比べて大きな差は無かったが,可給態リン酸は少なかった.B地点における弥生前期畑では土色は黒色で全炭素および全窒素含量が多く,やや弱い塊状構造がみられた.一方,BおよびC地点における中世の水田では,交換性カルシウム,マグネシウムおよび可給態リン酸が多く含まれ,現代の水田土壌と比較しても遜色はなかった.
- 一般社団法人日本土壌肥料学会の論文
- 2012-04-05
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