スギ花粉症患者の生活態度および薬物治療に関するアンケート調査
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概要
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我々は,スギ花粉症患者における生活態度および薬物治療に関してアンケート調査を実施した.137名の有効回答者数のうち,約半数の患者(45.3%)がスギ花粉症の発症に関して正しく理解していなかった.今回の調査では,94名がスギ花粉症患者であり,アトピー性皮膚炎を合併している患者以外で皮膚症状を訴える患者が32名(34.0%)いた.スギ花粉飛散時期において,ほぼ全ての患者が外出しているが,メガネの着用率は低かった.特にコンタクトレンズを着用していると回答のあった31名のうち,ほぼ全員がコンタクトレンズを着用したまま外出していた.テレビなどのマスメディアから花粉情報を利用している患者は83名(88.3%)であり,67名(71.2%)が有用と回答した.花粉症に用いる薬剤の服薬状況では,88名(93.6%)がほぼ正しく服用出来ていたが,外用薬のアドヒアランスは悪かった.さらに医師より薬が処方されているにも関わらず,26%の患者がOTC医薬品を購入している実態が明らかになった.
- 日本花粉学会の論文
- 2012-12-31
著者
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岡本 和憲
岡本耳鼻咽喉科小児科
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難波 弘行
松山大学薬学部
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清水 秀樹
アプコ東尾道薬局
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岡田 啓司
アプコ東尾道薬局
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豊田 芳彦
アプコ東尾道薬局
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石田 制利
アプコ東尾道薬局
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久我 正明
くが耳鼻咽喉科
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難波 弘行
松山大学薬学部医療薬学教育センター臨床薬学
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岡本 和憲
岡本耳鼻咽喉科・小児科クリニック
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