虐待の背景がある障害をもつ子どもに関わるダイレクトケアスタッフがチームアプローチの際に感じる困難
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概要
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本研究の目的は、児童福祉施設において虐待の背景がある障害をもつ子どもに関わるダイレクトケアスタッフ(以下、スタッフ)が、日常生活ケア場面において感じる困難を明らかにし、チームアプローチの示唆を得ることである。看護師、保育士、社会福祉士6名に面接し得られた3ケース8場面を基に、スタッフが感じる困難を、被虐待児とその家族の特徴、健康問題、チーム医療上の困難の視点で整理、分類した。その結果、「ケース個別の課題に対して最善のケアを提供しようとする際に生じる困難」と、「ケース個別の課題を適時に共有できないことによる困難」が抽出された。 スタッフは日常生活ケアの場面で困難に直面することにより、専門性、チームの中での役割、チームとの協働の有り様に向き合うことになり、心的な緊張状態が高まり困難を感じると考えられた。困難場面を想定し、具体的な行動をチームで話し合いながら専門的なスキルを磨くことや、チームとしての機能を高めていく必要性が示唆された。
- 2013-02-28
著者
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