沖縄県産ジャボチカバを原料としたワインの機能性について
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概要
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ジャボチカバ(Myrciaria cauliflora)はポリフェノールを初めとする機能性成分を豊富に含んでおり,また,沖縄県では年間を通して収穫できる果実である.しかし,現在は知名度・収穫量共に低く,商業利用には至っていない.本研究ではジャボチカバの食品利用としてジャボチカバワインを製造し,製造したワインの糖度,アルコール濃度,総ポリフェノール量,抗酸化活性,アントシアニジン類,L-アスコルビン酸,クエン酸の定量分析を行い,市販の赤ワインと比較した. その結果,ジャボチカバワインはアントシアニジン類の含有量では市販の赤ワインに劣ったが,総ポリフェノール量,抗酸化活性,L-アスコルビン酸およびクエン酸については市販の赤ワインよりも高含量であった.市販の赤ワインではL-アスコルビン酸およびクエン酸がほとんど検出されなかった.以上の結果から,ジャボチカバワインは市販の赤ワインとは異なる機能性を持つアルコール飲料であると考えられた.
- 2013-03-00
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