地域メディアとの戦略的提携 : 京都大学「総長カレー」とKBS京都の事例
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概要
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本稿では、非営利組織が地域ブランドを確立するための戦略的提携として、地域メディアの捉え方について検討する。従来のマーケティング研究では、即物的な利己的発想をベースとしたパートナーシップとして捉えられる しかし、本稿では、そういった利己的発想のパートナーシップのフレームでは捉えきれない戦略的提携の可能性を探りたいと考えている。本稿の構成は次の通りである。II節では、代表的な先行研究を取り上げて従来のマーケティング論による戦略的提携のフレームを確認する。III節では、先行研究のフレームでは捉えきれないと思われる事例を検討する。IV節では事例についての考察を行い、地域ブランドの確立には「交換概念」だけではなく「関係性概念」を取り入れた議論の必要性を示唆する。結論として、本事例を成功に導いた決定的なポイントは、消費者間のコミュニケーションを活発にするような話題性(質)と消費者との接点数(量)のシナジー効果が発揮されたことを明らかにする。
- 2013-03-00
著者
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