製品戦略にともなう消費概念の捉え方に関する再検討
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概要
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本稿の目的は、マーケティングにおける製品戦略にともなう消費概念を再検討することにある。競争市場において企業は製品の特徴についての知覚に基づいて、消費者のその製品に対する特別な選好が持たれるようにすることが求められる。いわゆる製品差別化である。とりわけマーケティング論においては、製品差別化を消費者の選好と関連付けており、製品を「属性の束」として考えている。つまり、消費者は製品それ自体を需要しているというより、製品の属性がもたらす価値を需要するという考え方である。そうした考え方を批判的に再検討し、本稿では物語の特性をもとにしたグレマスの行為項分析を修正した視点から、相互反映的かつ文脈依存的な消費概念の再検討を試みる。
著者
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