血圧測定技術における学生の行為の特徴 : 身体性・順序性の観点から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,血圧測定技術における学生の行為の特徴を明らかにすることである.データ収集は,学生5名の血圧測定の場面をデジタルビデオカメラで撮影し,撮影映像から学生の身体の動きおよび対象者に対する身体の扱いを抽出した.データ分析は,先行研究で得られた血圧測定技術の行為の構造に照らし合わせて学生の行為の要素を抽出した.結果,[ベッドに対して直角に座り受け手と向かい合う]をはじめとする行為の要素が抽出された.抽出された行為の要素から,学生の行為の特徴として,測定部位に注目して受け手の身体と向き合えないという相互の了解や空間を形成できないこと,受け手の身体に道具や自分の身体をあわせることができないという身体と道具の同調が困難であることが明らかになった.一方,学生にとって最も難易度が高いとされる収縮期・拡張期血圧の聴取に関しては,行為の要素の順序性を理解できれば,反復することで修得につながる可能性が示唆された.
- 北海道医療大学看護福祉学部学会の論文
- 2010-03-31
著者
関連論文
- 血圧測定技術における学生の行為の特徴--身体性・順序性の観点から
- 看護技術における行為の構造化(第6報)シャンプーにおける身体性,順序性の特徴
- 看護技術における行為の構造化(第5報)リネンチェンジにおける身体性,順序性の特徴
- 看護技術における行為の構造化(第4報)ガウンチェンジにおける原則の観点から
- 看護技術における行為の構造化(第3報)血圧測定における原則の観点から
- 看護技術における行為の構造化(第1報)血圧測定における身体性,順序性の特徴
- 看護編 (疾患と看護がわかる看護過程 ナーシングプロセス 脳梗塞)
- 寛解期の統合失調症患者に対する看護援助の実態 : 自我強化の観点から
- リネンチェンジにおける学生の行為の特徴 : 身体性・順序性の観点から
- 看護技術における行為の構造化(第4報) : ガウンチェンジにおける原則の観点から
- 看護技術における行為の構造化(第2報) : ガウンチェンジにおける身体性,順序性の特徴
- 看護技術における行為の構造化(第1報) : 血圧測定における身体性,順序性の特徴
- 看護技術における行為の構造化(第6報) : シャンプーにおける身体性,順序性の特徴
- 看護技術における行為の構造化(第3報) : 血圧測定における原則の観点から
- 看護技術における行為の構造化(第5報) : リネンチェンジにおける身体性,順序性の特徴
- 血圧測定技術における学生の行為の特徴 : 身体性・順序性の観点から