地域在住高齢者の事例からみる回想法への期待 : "音"による回想を手がかりとして
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概要
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昨年,実施された介護保険制度の改正では,地域密着型の在宅福祉サービス事業の充実が図られた.高齢者が住みなれた地域において心身ともに健やかで,豊かな生活を実現するために,多様なニーズに対し小回りの効く対応が目指されている.また,介護保険制度が施行されてから増加を続ける要介護者の重度化に対して介護予防事業への取り組みも始まっている.しかし,閉じこもり予防や認知症予防への対応は,今もなお手探り状態であるといえよう.筆者らは,閉じこもり予防としての地域在住高齢者に焦点を当てた回想法のもたらす意義についての研究を実施した.その結果,参加者のQOLの向上や抑うつの改善,参加者の生活意欲の向上などの効果を検証することができた.今回は,事例をとおして得た結果の一部について考察した.また,回想法の新たな手法として,"音"を手がかりとした回想の実践が記憶の想起に役立ち,回想を高めるといった成果を得たので併せて報告する.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2007-10-01
著者
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