統合失調症の子供をもつ母親としての体験
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概要
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本研究では,発症後長期経過している統合失調症の子供をもつ母親の体験を明らかにすることと支援の方向性を見出すことを目的として,12名の母親へ半構成的間接を行い質的に分析した。その結果,母親の生き方,子供への向き合い方,病気や治療についての思い,人々との閔係についての思い,母親の気持ちの支えと気がかりなことの5つのテーマが抽出された。母親は,過去,現在,これからも子供が生きていく上での伴走者としてともに生きることを覚悟していた。その背景には,親としての責務,病気になったことへの哀れみ,他の家族員への配慮があった。母親が語るこれまでのケア体験をうけとめ,それらの体験を価値あるものとして母親の中に根づかせることは,母親の生き方を支えるここになりうると考えられた。
- 日本健康医学会の論文
- 2010-01-31
著者
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