虐待事例における親子相互交流療法の有効性の検討
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概要
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近年、全国的に虐待件数が増加する中で、児童相談所は、一時保護などの初期対応のみならず、長期的な親子関係の改善を目的とした治療的介入が求められている。PCIT(Parent-Child Interaction Therapy:親子相互交流療法)は、ライブコーチングを大きな特徴とし、養育者と子どもが遊ぶ場面で、具体的な子どもへの関わり方を治療者が直接指導することで、養育者と子ども双方の行動変化が可能となる治療法で、虐待事例においても被虐待児のトラウマ症状だけでなく、養育者のストレスも減少させると報告されている。今回、過去に虐待を受け、様々な問題行動を示す子どもと、その養育者に対してPCITを導入し、子どもの情緒面及び行動面に変化が認められ、養育者の負担感の軽減されることが確認されたため、治療経過を報告し、その有効性に関して検討する。
- 2013-01-31
著者
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