認知療法的視点を加味したイメージ表現療法の可能性〜コラボレーション〜
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概要
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本研究は、大前(2007)のコラージュによる認知-物語アプローチと、岩岡(2011)の樹木画による認知-物語アプローチを、同一対象者に施行した統合的心理療法の可能性への試みである。同一対象者に、複数技法を用いることで、対象者が、多角度から自己にアプローチすることを可能にすることを目的とする。また、個々の体験をシェアすることにより、他者の視点をも取り入れ、それぞれが広い視点を持てるようになることを目的とした。 認知-物語アプローチに、異なる特徴を持つ表現技法(コラージュと樹木画)を組み合わせて施行することは、対象者に自己への気づきや、自己理解への広い視点と柔軟性を促した。認知-物語アプローチにおけるコラージュの機能は、発散と統合、そして、視野の広がりを持たせ、樹木画は、自己へのアプローチを深める働きがあった。
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