色彩コラージュにおける表現空間 : 構成・構造の視点から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、色彩コラージュ表現に、理論と実践からアプローチするものである。マティスは、晩年、「色でデッサンする」ことを行っていたが、これは、究極のコラージュ表現とも言うことができる。台紙という空間に、色だけでどこまで表現できるものなのか、検討を試みた。 まず、理論的に、芸術学、建築学の視点から空間表現を考え、次に、表現された作品の構成・構造について、諸理論をまとめた。結果、投影的要素、構成的要素、部分と全体、形、色、構図などからアプローチしていく必要が導き出された。 実践編では、被験者による色彩コラージュ表現(円形台紙に、選んだ5 色の折り紙を切り貼りしたもの)を、構成-構造、表現形態、形の面から分類を行った。色彩コラージュでは、マンダラ塗り絵の鑑賞法を取り入れ、表現パターンを観察した。 最後に、フィンガーペインティング・マンダラ塗り絵との比較を行い、色彩コラージュの特徴を示した。色彩コラージュは、創造性と想像性が要求され、平面でも立体でも、具象的にも抽象的にも、幅広く表現できる可能性の高い技法である。
著者
関連論文
- 点と点のあいだ : 中間領域への接近
- こんなときどうしよう? 生かせるコミュニケーション(10・最終回)メンタルヘルス--自分のなかの良い環境を整えるにはどうしたらいいの?
- こんなときどうしよう?生かせるコミュニケーション(9)協働作業--ものの考え方の違う領域の人たちとうまくやっていくには
- こんなときどうしよう?生かせるコミュニケーション(8)医師や上司との関係性
- こんなときはどうしよう? 生かせるコミュニケーション(7)本当と嘘のはざまで
- こんなときどうしよう?生かせるコミュニケーション(6)言葉以外の大切なこと--時間がないとき、患者さんとどう接すればいいの?
- こんなときどうしよう?生かせるコミュニケーション(4)相手の理解を深める--建設的な質問法とは
- こんなときどうしよう?生かせるコミュニケーション(3)患者さんとより良い人間関係を築くために
- こんなときどうしよう?生かせるコミュニケーション(2)苦手なタイプ克服法
- こんなときどうしよう?生かせるコミュニケーション(1)患者さんとリラックスして話すには?
- かけ橋機能としてのコラージュ : 表現空間としてあるもの
- 教育場面における「グループ・コラージュと連句」導入の試み
- 教育場面における「グループ・コラージュと連句」導入の試み
- イメージの語りと対話--a frame-work
- コラージュ表現における台紙の形のもつ意味--治療枠の観点から
- 学生相談における精神科医と心理士の連携--より効果的なサポートをめざして
- 色彩コラージュにおける表現空間 : 構成・構造の視点から
- グループ・スクィグルと連物語
- 認知療法的視点を加味したイメージ表現療法の可能性〜コラボレーション〜