幼児をもつ保護者の食生活と食育への取り組みとの関連
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概要
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本研究の目的は、幼児をもつ保護者の食生活の現状と食育への取り組みの関連を明らかにし、家庭における食育への支援のあり方について検討することである。360名の幼稚園児の保護者を対象に質問紙調査を実施した(有効回答率57.5%)。保護者の87.0%が朝食を毎日摂取しており、42.9%がバランスの良い朝食を摂取していた。35.7%の保護者が食事を作る知識や技術は「ない/あまりない」と回答していた。保護者が毎日朝食を摂ること、朝食の栄養バランスが良いことは朝食における子どもとの共食や食育への取り組みとの間に有意な関連が見られた。また保護者の食事作りの知識・技術があることは、朝食摂取、朝食の栄養バランス、食育への取り組みのすべてにおいて有意な関連が見られた。家庭における食育への支援として、保護者自身の食生活への支援および、保護者の食事作りの知識・技術を高めていく支援の必要性が示唆された。
- 2012-11-20