通信被害地域における捜索効率とバッテリー消費を考慮した要救助者情報収集手法の評価
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概要
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本論文では,文献 [1] で提案した,災害による通信被害地域における要救助者の情報収集手法の評価を行う.これまで我々は通信被害地域における要救助者捜索を支援するアプリケーションとして SOSCast[2] を提案した.しかし,SOSCast を実際に利用するためには,捜索効率やスマートフォンのバッテリー消費を考慮した,より効率の良い情報収集方法が必要となる.そこで,文献 [1] において,Wi-Fi Direct の利用,及び要救助者の端末同士の協調によって,バッテリー消費を考慮しながら,要救助者の捜索効率を向上させる情報収集手法を提案した本論文では,文献 [1] の情報収集手法における要救助者の情報収集の効率とバッテリー消費について評価実験を行う.実験では,SOSCast と比較して,Wi-Fi Direct の利用により,要救助者の捜索効率が向上することを示し,また,要救助者同士の情報共有によって要救助者の SOS メッセージが効率よく伝達でき,かつバッテリー消費を削減できることを示した.
- 2013-03-07
著者
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樫原 茂
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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山口 英
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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樫原 茂
神戸商科大学大学院経営学研究科経営情報科学専攻
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鈴木 則之
旭中央病院泌尿器科
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鈴木 規之
新日本製鐵(株)技術開発本部
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鈴木 規之
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
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樫原 茂
奈良先端科学技術大学大学院
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山口 英
奈良先端科学技術大学大学院
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