話題の自動抽出による電子メールの情報組織化手法(<特集>分散協調支援とその応用)

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インターネットの普及によりネットワークを用いて協調作業をする機会が増えている.現在のネットワーク上の協調作業は電子メールやWorld Wide Webなどのネットワークサービスにより提供される.電子メールによるコミュニケーションは, 口頭による一過性のコミュニケーションと異なり情報がいったん蓄積されるため, これまでの経緯が記録され効果的な協調作業の支援が可能となる.しかしながら情報交換が活発になればなるほど, 情報の整理や過去の経緯の把握など情報の氾濫によるメンバの負担は増加する.このように大量の電子メールは協調作業を阻害するというジレンマを持っている.そこで今回は検討の対象をMailing List(ML)に絞り, 大量に蓄積された電子メール中から, MLコミュニティが触発を受け大きく議論になった話題を示す語を抽出し, この単語をもとに過去の電子メール中から話題の固まりを取り出すMLシステムPloverを開発した.このシステムでは, 抽出された単語を用いて過去の一連のコミュニケーションを解析することにより, MLコミュニティにおける興味の変遷を観測することができる.本論文では, ここで用いた話題の抽出手法とその効果について述べる.
一般社団法人情報処理学会の論文
1998-10-15

話題の自動抽出による電子メールの情報組織化手法(<特集>分散協調支援とその応用)

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